シングル煙突と断熱二重煙突、どこまでシングルを使えばいいの?

シングル煙突と断熱二重煙突、どこまでシングルを使えばいいの?

SCANDiLINE シングル煙突の位置付け

少しづつ寒くなり、いよいよ薪ストーブシーズンの到来ですね。本格的に寒くなる前に煙突を組んでしまいたいと思っている方も多いのではないでしょうか。煙突を自分で組まれる方からよくいただくのが「シングル煙突はどこまで使っていの?」という質問です。

先に結論を書くと、SCANDiLINEではシングル煙突を「薪ストーブ本体と断熱二重煙突をつなぐジョイント」という位置づけにしています。そのため、シングル煙突は基本的にスライド煙突しか扱っていません。この記事では、なぜそういう品揃えにしているのかを、施工の現場で見てきたことも交えて説明します。

シングル煙突と二重断熱煙突の違い

シングル煙突 断熱二重煙突
構造 ステンレスなどの管が1枚 内筒と外筒の間に断熱材
表面温度 非常に高い 低く抑えられる
排気の温度 下がりやすい 保ちやすい
部屋への放熱 ある ほぼない
価格 安い 高い

シングル煙突と二重断熱煙突の違いはざっくり上の表のような感じです。シングル煙突は表面から熱が逃げるため、周りを温める一方で、中の排気は冷えていきます。二重断熱煙突はその逆で、熱を閉じ込めて排気を温かいまま上へ送ります。この違いが、どこにどちらを使うかを決める基本になります。

断熱二重煙突が必要な場所

天井や壁の貫通部分より上はすべて断熱二重煙突にすべきです。

天井・壁・屋根の貫通部と小屋裏

煙突周りで火災のリスクが最も高いのがここです。木材などの可燃物が近くにあり、しかも普段は目に見えない場所です。長時間の燃焼で周りの木材が少しずつ炭化していくこともあるため、ここは絶対に断熱二重煙突が必要です。

屋外部分

費用を抑えるために、屋外をシングル煙突にしたくなる気持ちはわかります。しかし外気で排気が冷えると、次のような問題が起きやすくなります。

  • ドラフト(上昇気流)が弱くなり、着火しにくくなる
  • 扉を開けたときに煙が部屋に戻りやすくなる(煙の逆流)
  • タールやクレオソートが煙突内に付きやすくなり、煙道火災のリスクも上がる

貫通部分は必ず二重煙突を使用する

シングル煙突が使える場所

シングル煙突が向いているのはストーブの煙突口元から天井の少し手前までの、室内に見えている区間です。
ここではシングル煙突にもちゃんと利点があります。排気の熱を部屋に放熱してくれますし、細くてスッキリした見た目も魅力です。点検や掃除のときに外しやすいのも大きなメリットです。

ただし、室内でも長いシングル煙突はおすすめしません。最近のクリーンバーン機は燃焼効率が高く、排気温度が昔のストーブより低めです。吹き抜けなどでシングル煙突を長く伸ばすと、排気が冷えすぎて、屋外の場合と同じドラフト不足やタールの問題が出やすくなります。

また、近くに壁や梁がある場合や、小さなお子さんが触れる高さにある場合も室内で二重断熱煙突を選ぶ理由になります。

ストーブ本体と二重煙突を繋ぐためにシングル煙突を使用する

SCANDiLINEのシングル煙突に対する考え方

シングル煙突の役割は「薪ストーブ本体と断熱二重煙突をつなぐこと」。室内にシングル煙突を使用する場合、長さは1mくらいがちょど良いと考えています。そのためSCANDiLINEでは、基本的にはその役割に一番向いているスライド煙突しかラインナップしていません。「ストーブの上にスライド煙突を1本、そこから上は二重断熱煙突」と覚えていただければ、部材選びで迷うことが少なくなります。

一般的に、吹き抜けなど天井が高いお家では二重断熱煙突の区間が長くなり、費用が上がることもあります。それでも追加の費用は安全と快適な燃焼のための投資だと考えてください。とはいえ、SCANDiLINEの断熱二重煙突はコストパフォーマンスが高いので、オール二重煙突とシングル煙突部分使用で煙突総額でそれほど大きな差が生まれないことに気づいていただけるかと思います。

煙突の構成に迷ったら、お気軽にご相談ください。

 

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