煙突メーカー5社を徹底比較!特徴や価格などをわかりやすく解説

ホンマ製作所・ノザキ産業・山のえんとつ屋・SCANDiLINE・北欧直販【薪ストーブ用断熱二重煙突を徹底比較】

【この記事について】

本記事はSCANDiLINEオンラインストアが運営・執筆しています。

比較対象には自社製品を含みますが、できる限り公平な視点で情報を提供するため、実際に購入した製品を用いて構造・品質・施工性を検証しています。

各メーカーにはそれぞれ異なる設計思想や強みがあります。本記事は商品の優劣を決めることを目的とするものではなく、読者の皆さまが用途や価値観に合った煙突を選ぶための参考情報を提供することを目的としています。

なお、製品仕様や価格は調査時点の情報です。最新情報については各メーカーの公式サイトをご確認ください。

比較する煙突メーカー5社

煙突は単なる排気のための筒ではなく、燃焼効率・安全性・使い心地をすべて左右する最重要パーツです。煙突選びは薪ストーブにとって本当に大切なことなのに、実際に複数の煙突を並べて比較した情報はほとんど見当たりません。

そこで今回は、以下のメーカーの断熱二重煙突を実際に購入して実物で比較しました。

さらに、各社でラインナップされている最短サイズの二重煙突と、ロッキングバンドが用意されている場合はロッキングバンドも購入し、ラインナップの豊富さや接続精度についても比較しました。

<煙突メーカー5社 スペック比較表(実物購入・実測ベース)>

実際に購入した各社の断熱二重煙突(同径・直筒1mクラス)を比較しています。横にスクロールしてご覧ください。

販売元
ホンマ製作所
ノザキ産業
山のえんとつ屋
SCANDiLINE
北欧直販
商品名
黒耐熱 二重断熱 直筒1000L φ150mm【溶接煙突】
二重断熱直管815
断熱二重煙突 直管・1M
断熱二重煙突 1000mm
断熱二重煙突 1000mm
煙突径
外径:φ200mm
内径:φ150mm
外径:φ200mm
内径:φ150mm
外径:φ200mm
内径:φ150mm
外径:φ200mm
内径:φ150mm
外径:φ250mm
内径:φ150mm
材質
SUS304
SUS430
SUS316
(外管SUS304)
SUS316L
(外管SUS304)
SUS316L
(外管SUS304)
板厚
0.5mm
0.4mm
0.5mm
0.5mm
0.5mm
接合
溶接
ハゼ折り
溶接
溶接
溶接
断熱材
セラミックファイバーブランケット
セラミックファイバー
セラミックファイバー
セラミックファイバー
ロックウール
接続方式
ロック式接続
(クランプバンド1個付属)
記載なし
ソケット連結式
(ロッキングバンド別売)
ツイストロック
(ロッキングバンド別売)
ソケット連結
(ロッキングバンド付属)
原産国
中国
中国
中国
中国
ドイツ
価格(税込)
33,300円
12,200円
19,000円
19,800円
43,450円


1.各社煙突の外観比較

煙突は薪ストーブを構成する最重要パーツです。性能や使い勝手は見た目だけでは判断できませんが、まずは外観比較からいってみたいと思います。とりあえず外箱に入った状態で並べてみました。左から、ホンマ製作所、ノザキ産業、山のえんとつ屋、SCANDiLINE、北欧直販の順番です。ノザキ産業の煙突は有効寸法が815mmなので他の煙突より高さが低いですね。また北欧直販の煙突は外径250mmなので一回り大きいです。

並べてみると各社で塗装も違うので結構印象が違ってきますね。煙突の筒の合わせ目は溶接とハゼ折りという方法があります。ここにも注目してみたいです。

ホンマ製作所のサイトに、ハゼ折り煙突と溶接煙突の違いをわかりやすく説明した絵があったのでお借りしました。↓

では一つずつ順番に見ていきましょう。


<ホンマ製作所>の煙突外観

まずはホンマ製作所の煙突から見てみましょう。黒耐熱の名前通り、煙突全体に艶消し黒の耐熱塗料が塗装されています。

合わせ目の溶接はこんな感じです。

全長は約1030mm、有効寸法は約1000mm。


<ノザキ産業>の煙突外観

続いてノザキ産業の煙突です。有効寸法が815mmということで、他の煙突よりも少し短いです。塗装は少しざらついた質感の艶消し塗装。

合わせ目はハゼ折りということでこんな感じです。溶接タイプよりも繋ぎ目が目立ちます。

全長は約930mm、有効寸法は約815mm。


<山のえんとつ屋>の煙突外観

次は山のえんとつ屋の煙突を見てみます。艶感のある塗装です。しっかり綺麗に塗装されている印象。

合わせ部の溶接の様子。綺麗な溶接で接合部は目立ちにくいです。パッと見た感じでは溶接部分がどこにあるか分かりにくいです。

全長は約1000mm、有効寸法は約960mm。


<SCANDiLINE>の煙突外観

SCANDiLINEの煙突です。艶感のある粉体塗装で綺麗に塗装されています。

合わせ部の溶接も綺麗で繋ぎ目は目立ちません。パッと見では溶接部分は識別しにくいです。

全長は約1010mm、有効寸法は約985mm。


<北欧直販>の煙突外観

北欧直販のTermaTech社製煙突です。断熱材の厚みが50mmと他の煙突の倍の厚みがあるため外径が250mmあり、見るからに太いです。艶のある塗装ですが、表面が梨地のようになっていて手で触っても指紋がつきにく独特な質感です。

溶接も綺麗で繋ぎ目は目立たず、パッと見では溶接部分はわかりにくいです。

全長は約1005mm、有効寸法は約940mm。

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2.煙突1本あたりの重量比較

各社でラインナップされている最長サイズの二重煙突の重量を比較してみました。


<ホンマ製作所 黒耐熱 二重断熱 直筒1000L>の重量

1本あたりの重さは6275g でした。


<ノザキ産業 二重二重断熱直管815>の重量

1本あたりの重さは 3792g でした。


<山のえんとつ屋 二重煙突 直管・1M>の重量

1本あたりの重さは 5744g でした。



<SCANDiLINE 断熱二重煙突 1000mm>の重量

1本あたりの重さは 5857g でした。


<北欧直販 断熱二重煙突 1000mm>の重量

1本あたりの重さは 8082g でした。

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3.煙突同士の接続部の比較

煙突をつなぐ接続部分にも各社の違いが見られそうです。ロッキングバンドの形状も含め煙突の特徴が出やすい部分と言えます。では順番に見ていきましょう。


<ホンマ製作所>の煙突接続

接続部のオス側です。

メス側のツメはこうなっています。煙突少し回転することでツメ同士が噛み合って固定されます。

煙突をロックするためのツメが8箇所あります。オス側のツメは切り欠きタイプで中の断熱材が見えます。この構造は悪天候の場合に、煙突の接続部分に溜まった雨水が毛細管現象などで煙突に充填された断熱材に浸水する可能性が否定できません。

接続部分の差し込み深さは約25mm。

煙突を突き合わせて右回りに少し回すとツメ同士が噛み合いロックされます。

ツイストロックしたところにクランプバンドを装着することで、ロックされた煙突が外れてしまうのを防止できます。クランプバンドには不意にバンドが外れないように針金やビスで固定できる穴が設けられています。

接続部分の内側です。


<ノザキ産業>の煙突接続

オス側の接続部分。断熱材が露出しているタイプです。

メス側はこのようになっています。金属の仕切りを設けてこの高さまで断熱材を充填しているようです。煙突の径は少し歪です。

外筒・内筒とも上側の煙突が外側に被るように接続します(正挿し)。煙突は歪ですが材質が薄いため変形しやすいので案外すんなり収まりました。

ロッキングバンドの用意が無いので、接続した後に煙突が抜けてしまわないように複数箇所ビス止めした方が良さそうです。

接続部分の差し込みの深さは約85mm。

接続部分の内側です。外筒・内筒とも正挿しになっています。内筒は逆挿し(オス側が下向き)にしないと、煙突内側に発生したタールがこの隙間から侵入して断熱材に染み込んだり、煤が詰まったりする危険性があるのではないでしょうか?煙突掃除の時にも上から落とした煤がこの隙間にどんどん堆積していくことになりそうです。これはちょっと疑問に思われる構造です。


<山のえんとつ屋>の煙突接続

こちらがオス側。ソケット連結式ということで、断熱材が露出しているタイプです。断熱材も一緒に塗装されて分かりにくいですが、端部ギリギリまで断熱材が充填されています。

メス側は金属の仕切りが入っています。何のための仕切りなのかは不明ですが、この仕切りがあることで断熱材は連続しなさそうです。溶接されているわけはなさそうなので撤去することもできるかもしれませんが、販売元にそういった情報がなかったので、そのまま使うことを想定していると思われます。

接続部分の差し込みの深さは約40mm。

ソケット接続ということで、ロック機構がないので真っ直ぐに挿し込みます。もう少し奥まで入りそうですが、ここまでしか入りませんでした。やはり仕切りの金属板が干渉しているようです。メス側にビス穴が3箇所あり、ロッキングバンドとビスを併用することが販売元サイトでは推奨されています。

今回はビス止めはせずロッキングバンドを締めてみました。挿し込み量不足かと思われましたが、ロッキングバンドのリブ位置となんとか一致したのでこれで良さそうです。しかし煙突同士をビス止めした場合はロッキングバンドとビス頭が干渉しそうな気がします。ロッキングバンドはホースバンドのような機構で六角棒レンチかプラスドライバーで締め付けるようになっています。

接続部分の内側の様子。ソケット接続式ですが、ノザキ産業のものとは違い山のえんとつ屋の二重煙突の外筒は正挿し、内筒は逆挿しになっています。もし内側にタールなどが発生しても断熱材部分に侵入することはなさそうです。


<SCANDiLINE>の煙突接続

接続部のオス側は無塗装。

メス側の様子。オス・メスとも接続部には塗装されず、塗膜の厚みによる接続不良が起こらないようになっています。

SCANDiLINEの煙突は爪の部分がプレスで整形されておりホンマ製作所の煙突のような切り欠き処理ではないので、この部分からの雨水などの侵入はありません。ツメの数はホンマ製作所と同じく8箇所です。

接続部分の差し込みの深さは約25mm。

煙突を突き合わせて右回りに少し回すとツメ同士が噛み合いロックされます。

ツイストロックしたところにロッキングバンドを装着することで、ロックされた煙突が外れてしまうのを防止できます。ロッキングバンドは4mmの六角棒レンチで締め付けられる機構になっています。不意にバンドが外れないように針金やビスで固定できる穴も設けられています。

接続部分の内側です。溶接で仕上げてあるので当然断熱材に煤やタールが入り込むことはありません。


<北欧直販>の煙突接続

オス側は断熱材のロックウールが上面までみっちり充填されています。

メス側も断熱材が露出しています。断熱材が露出した構造を採用しているノザキ産業や山のえんとつ屋との違いは、接続した煙突同士の断熱材が密着する構造になっている点です。断熱材が密着することで断熱材が連続し、ヒートブリッジ(熱橋)が生まれないことで高い断熱性能を発揮します。私的にはソケットタイプの煙突の最大のメリットはこの断熱材の連続であり、これにより高い断熱性能を発揮することだと考えています。

接続部分の差し込みの深さは約60mm。

ソケット接続ということで、ロック機構がないので真っ直ぐに挿し込みます。オス側の端部は僅かにスロープ状になっているので挿入しやすくなっています。またオス側は高低差をつけた段差を複数設けることで物理的に縁を切り、毛細管現象により雨水などが侵入することを防止しています。幅広のロッキングバンドは5mmの六角棒レンチで締め付けることで煙突同士が強固に連結されます。不意にバンドが外れないように針金やビスで固定できる穴も設けられています。

接続部分の内側の様子。二重煙突の外筒は正挿し、内筒は逆挿しになっています。もし内側にタールなどが発生しても断熱材部分に侵入することはありません。


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4.煙突表面の温度

薪ストーブを使用中に断熱二重煙突の表面が何度まで上がるのか実験してみました。薪ストーブ本体はTermaTech TT20BAZICRを使用します。普段は2系統の煙突が1本に合流する形で使用していますが、今回は一方の煙突をストーブ本体から外し、ドラフトに与える影響が少なくなるようにセッティングしました。

このシングル煙突部分を各社の二重煙突に入れ替えて実験してみます。二重煙突を挟む上下が部分的にシングル煙突になっているという状態です。薪ストーブが安定燃焼に入り、ストーブ直上のシングル煙突が200℃になってから約30分経った時点での二重煙突の温度を測ることにします。

シングル煙突と二重煙突の接続精度が各社微妙に違うので、完全に同じ条件とは言えませんが、可能な限り公平に計測していきたいと思います。計測対象の煙突の下側のシングル煙突が約200℃、上側のシングル煙突が約150℃、横引きのTermaTech二重煙突が45℃くらいのタイミングで計測しています。計測対象の煙突の中間あたりの温度を測りました。


<ホンマ製作所>の煙突表面温度

ホンマ製作所の二重煙突の表面温度は76.8℃でした。


<ノザキ産業>の煙突表面温度

ノザキ産業の二重煙突の表面温度は84.7℃でした。


<山のえんとつ屋>の煙突表面温度

山のえんとつ屋の二重煙突の表面温度は78.6℃でした。


<SCANDiLINE>の煙突表面温度

SCANDiLINEの二重煙突の表面温度は76.6℃でした。


<北欧直販>の煙突表面温度

北欧直販の二重煙突の表面温度は62.0℃でした。

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5.煙突を屋根出しする時に必要な煙突の価格

実際に煙突を設置すると総額がいくらになるのか気になるところ。ノザキ産業オンラインショップで、<屋根出し二重煙突セット・150ミリ(外径200ミリ)勾配4寸用>という煙突セットの販売があったので、できるだけそれに近い構成で各社の煙突合計がいくら位になるのか検証してみました。下の画像はノザキ産業さんのwebサイトからお借りしました。

<ノザキ産業>の煙突セット

商品名 数量 価格
①スーパー丸トップ 1 12,300円
②屋根フラッシング勾配4寸 φ200用 1 45,000円
③カラー φ200用 1 (②に含む)
④カラー用ブラックシーラー 1 (②に含む)
⑤二重断熱直管815 4 48,800円
⑥屋根出し煙突固定金具 φ200用 1 8,500円
⑦シングルスライド煙突 1 6,300円
⑧アンダーキャップ 1 3,800円
⑨二重煙突用取付金具200 1 9,000円
⑩排気ダンパー 1 5,700円
品代合計 139,400円
送料 4,100円
合計金額(税込) 143,500円

まずは基準となるノザキ産業の煙突セットから見ていきたいと思います。他社の煙突の材質がSUS304以上のところノザキ産業の煙突はSUS430、そしてハゼ折タイプであることから他社よりもリーズナブルな価格になっています。シングル煙突を含む煙突の全長が4515mmです。配送は福山通運の各営業所止めで全国一律 4,100円。


<ホンマ製作所>の煙突合計

商品名 数量 価格
①黒耐熱 ステンレス スーパーハイトップ 1 41,400円
②黒 ステンレス フラッシング 15~30° 1 86,300円
③ストームカラー φ200用(②に付属) 1 (②に含む)
④黒耐熱 二重断熱 直筒1000L 3 105,000円
⑤黒耐熱 二重断熱 直筒300L 1 20,900円
⑥フラッシング用ステンレス固定金具 1 19,300円
⑦黒耐熱 ステンレス スーパー スライドL 1 27,200円
⑧黒耐黒耐熱 ステンレス スーパー 半直筒 1 14,300円
⑨黒耐熱 ステンレス インアダプター 1 7,600円
⑩黒 ステンレス 壁面取付金具 1 18,900円
⑪黒耐熱 ステンレス製 ダンパー 1 14,470円
品代合計 355,370円
送料(注文金額15,000円以上で送料無料) 0円
合計金額(税込) 355,370円

ホンマ製作所は煙突のラインナップが豊富です。二重断熱煙突だけでも、黒耐熱塗装・無塗装・溶接・ハゼ折り・国産・中国製などがあり、煙突径も複数の取り扱いがあります。今回は、おそらくホンマ製作所の煙突の中でスタンダードだと思われる、中国製の溶接二重断熱煙突の黒塗装φ150をピックアップして比較対象としています。シングル煙突も溶接・ハゼ折りと種類がありましたが、溶接タイプを選択しました。送料は注文金額15,000円以上で無料となっています。


<山のえんとつ屋>の煙突合計

商品名 数量 価格
①風防付き煙突トップ(レインキャップ) 1 26,000円
②フラッシング ステンレス 750×810 1 45,000円
③ディープストームカラー 1 9,000円
④断熱二重煙突 直管・1M 3 57,000円
⑤断熱二重煙突 直管・0.3M 1 12,000円
⑥ルーフサポートブラケット 1 10,000円
⑦一重スライド煙突M 1 12,000円
⑧変換アダプター 150ミリ→外径200ミリ 1 10,000円
⑨壁面ブラケット 1 6,500円
⑩一重煙突 径150ミリ ダンパー付き直管 1 10,000円
⑪ロッキングバンド 6 10,800円
品代合計 208,300円
送料(配送先により料金は異なる) 7,200円
合計金額(税込) 215,500円

山のえんとつ屋も煙突のラインナップは豊富で、さまざまな径の二重煙突を取り扱われています。今回は比較対象として内径150mm、外径200mmのソケット接続式の二重煙突をピックアップしました。送料は配送先により異なるので、表の煙突一式は東京都千代田区千代田に送った場合の送料となっております。


<SCANDiLINE>の煙突合計

商品名 数量 価格
①煙突トップ 1 24,200円
②ステンレスフラッシング W700xD800 1 35,200円
③ストームカラー 1 6,600円
④断熱二重煙突 1000mm 3 59,400円
⑤断熱二重煙突 300mm 1 12,100円
⑥ルーフサポート 1 9,900円
⑦シングル煙突スライド 530-830mm 1 13,200円
⑧W/Sアダプタ 1 9,900円
⑨ウォールサポート 1 8,800円
⑩シングル煙突ダンパー 250mm 1 9,900円
⑪ロッキングバンド 6 9,000円
品代合計 198,200円
送料(注文金額100,000円以上で送料無料) 0円
合計金額(税込) 198,200円

SCANDiLINEの煙突ラインナップはシンプルです。断熱二重煙突は内径150mm、外径200mmのツイストロック式1種類のみ。二重煙突の内筒にSUS316Lを使った二重煙突でこの価格で収まるのは魅力です。100,000円以上のご注文で送料が無料となりますので、今回は送料が加算されていません。


<北欧直販>の煙突合計

商品名 数量 価格
①煙断熱二重煙突トップ 1 43,450円
②フレキシブルフラッシング 11-32° 1 83,600円
③ストームカラー (②に付属) 1 (②に含む)
④断熱二重煙突 1000mm 3 130,500円
⑤断熱二重煙突 330mm 1 26,400円
⑥ルーフサポート 1 19,800円
⑦スライド煙突インナー330mm 1 14,300円
⑧W/Sアダプタ 1 16,500円
⑨ウォールサポート 1 17,600円
⑩シングル煙突口元500mm(ダンパー) 1 15,400円
品代合計 367,550円
送料(注文金額100,000円以上で送料無料) 10,000円
合計金額(税込) 377,550円

北欧直販の煙突セットは5社比較では一番高額になりました。煙突の径(断熱材の厚み)などの違いがあるのである程度予想できた結果です。とは言え、ホンマ製作所とくらべてそれほど大きな価格差がないことがわかり興味深い結果となりました。


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6.総評

 

<ホンマ製作所> 豊富な商品展開と圧倒的知名度

薪ストーブの導入を検討したことのある人であれば、その名前を知らない者はない言えるほどの圧倒的知名度を誇るホンマ製作所。特に薪ストーブ煙突をDIY設置しようとする人には、煙突選びの第一候補としてまずホンマ煙突が上がってくるのではないでしょうか。商品展開が豊富で、ハゼ折煙突、溶接煙突、塗装、無塗装の二重煙突や、φ150mmだけでなくφ120mmの二重断熱煙突もラインナップするなどユーザーのニーズに広く対応しています。品質・価格ともに薪ストーブのスタンダードという印象で、実際に今回実験する中でも「ホンマの煙突くらべて・・・」など基準としてしまうような存在です。結果として性能面では標準的で、価格面では北欧直販を除く他3社と比較すると高めでした。あらためて実際に数値化した性能などを並べてみると興味深い結果となりました。


<ノザキ産業> ダントツの低価格

ホンマ製作所ほどではないですが、一部の薪ストーブDIY界隈では有名なノザキ産業。その特徴はやはり価格でしょうか。他よりも圧倒的に価格が抑えられています。しかし価格だけではなく煙突の素材などの部分に注目すると、コストパフォーマンスが一番とは言えない印象でした。比較した他の4社の煙突の素材がSUS304以上であるなか、ノザキ産業はSUS430で接合方式もハゼ折りとなっています。煙突内筒の差し込み方式も気になるところ。ホンマ煙突との互換性があると書かれていますが、これはホンマ製作所のハゼ折煙突との互換性があるということで、ホンマ製作所の溶接二重煙突との互換性はないことにも注意が必要です。たまたまだとは思いますが、今回購入した煙突部材に最初から凹みがあったりと、質感に関しても他社よりは少し劣る印象は否めません。全体的にその辺りのデメリットと言える部分を理解して使う必要があると感じました。


<山のえんとつ屋> 商品展開と情報量の豊富さが魅力

山のえんとつ屋も煙突のラインナップは豊富で、さまざまな径の二重煙突を取り扱われています。また色々な径の煙突同士の組み合わせに対応できる異径アダプターの種類も豊富なため、既存の他社煙突との組み合わせなど幅広いシチュエーションで活用できそうです。扱われている二重煙突の内筒にはSUS316が使われており、総合的に見てコストパフォーマンスも高いと思います。ホンマ製作所の煙突内筒がSUS304であることを考えれば、そのコストパフォーマンスの高さがよくわかります。サイトの更新頻度も高く、コンテンツも豊富で、YouTubeでも情報を発信するなど、これから薪ストーブの設置を考えている人やユーザーにとってはで頼りになる存在という印象です。


<SCANDiLINE> 製品の品質と価格に対するこだわり

比較する他社よりも後発であるため、この中では一番知名度が低いです。SCANDiLINEオンラインストアの煙突ラインナップはシンプルです。シンプルではありますが、おそらくほとんどの煙突施工に必要な煙突部材を網羅する品揃えで、必要な部材を探すのが容易です。断熱二重煙突の内筒にSUS316Lを使用するなど、品質面でも妥協がありません。先述の山のえんとつ屋のコストパフォーマンスに優れる二重煙突がソケット連結方式なのに対して、SCANDiLINEはよりコストのかかるツイストロック式を採用。接続部分から中の断熱材に雨水が侵入しないように、ツメ部分はホンマ煙突のような切り欠きではなくプレスにするなど、施工・販売経験から得た知見を活かした商品展開が特徴です。その品質を考えるとコストパフォーマンスの高さは特筆するものがあります。


<北欧直販> 優れた断熱性能と確かな品質

SCANDiLINEと同じく合同会社SCANDICが運営する、薪ストーブと煙突の販売・施工をしている北欧直販。北欧直販で扱う二重煙突はドイツで製造されるTermaTech社製の外径φ250mm断熱二重煙突です。比較他社の煙突が内径150mm、外径200mmで25mmの二重煙突なのに対して、北欧直販の煙突は断熱材の厚みが50mm充填されています。煙突を接続すると充填された断熱材が連続する構造になっており、ヒートブリッジが起きないことで高い断熱性能を発揮します。また断熱材に水が侵入しにくい構造にも工夫が施されており、高い製品品質を実感できます。

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7.まとめ

ここまで煙突販売元5社の煙突を比較してきました。実験を通して比較してみた結果、カタログからだけでは読み取れない各社の煙突の特徴が理解できました。一言に煙突と言ってもとても個性が感じられる結果となっておもしろかったです。

 

今回の実験でわかったこと

  • 断熱性能の差は僅差。各社の二重煙突表面温度は62.0℃〜84.7℃の範囲に収まり、いずれも断熱材を挟んでいる効果は明確。
  • ただしシングル煙突との差は歴然。200℃前後だったシングル部分に対し、二重煙突はどれも100℃を大きく下回っており、断熱二重煙突を選ぶこと自体の重要性を実感。
  • 接続方式で耐久性・施工性が変わる。溶接/ハゼ折り、ツイストロック/ソケット連結など方式が分かれ、雨水侵入のしにくさや断熱材の連続性(ヒートブリッジの有無)に直結する。

 

重視するポイント別・選び方の目安

重視するポイント
今回の比較から見えた傾向
価格を最優先したい
ノザキ産業が圧倒的に低価格。ただしSUS430・ハゼ折り構造である点は理解した上での選択がおすすめ。
情報量と実績重視
ホンマ製作所は圧倒的知名度とラインナップの豊富さが強み。山のえんとつ屋は情報発信量と煙突サイズ・異径アダプターなどの選択肢の多さが魅力。
価格と品質のバランス
山のえんとつ屋・SCANDiLINEはいずれも内筒にSUS316系を採用しつつ価格を抑えており、コストパフォーマンスに優れる結果。
断熱性能を最優先
北欧直販(TermaTech製)は断熱材厚み50mmで断熱材の連続構造を実現し、防水対策も含めた作り込みが際立つ。
施工性を重視
ツイストロック式(ホンマ製作所・SCANDiLINE)は突き合わせて少し回すだけで仮固定でき、接続作業中に煙突が抜け落ちにくいのが利点。ソケット連結式(ノザキ産業・山のえんとつ屋・北欧直販)はまっすぐ差し込むだけとシンプルだが、ロック機構がないためロッキングバンドやビス併用での固定が前提となる。また、地上ではない不安定な場所での作業ではソケットに差し込むのが難しく一人作業は困難。

今回、5社の煙突を実際に購入し並べてみて、価格や見た目だけでは分からない「接続部の防水性」「断熱材の連続性」「材質による耐久性」といった、実際に使ってみないと気づきにくい違いを数値と写真で確認することができました。これから薪ストーブの煙突を選ぶ方には、断熱性能だけではなく、それぞれのメーカーが何を重視して設計しているのかを知った上で、ご自身の設置環境や優先順位に合った一本を選んでいただければと思います。

煙突は普段あまり目立たない存在ですが、薪ストーブライフの快適さと安全性を長く支えてくれる、縁の下の力持ちのようなパーツです。このブログ記事が、そんな煙突選びの参考の一つになれば嬉しいです。

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